生産地での加工

珈琲の生産国では、基本的に

栽培 → 収穫 → 精製 → 選別

といった工程を経て、生豆の状態になり、消費国へ輸出されます。

珈琲も、日本でつくられている野菜や果物と同じように、土地や気候、生産者、加工方法などによってそれぞれ特色があります。

国や地域によって珈琲の味わいに違いが出るのも、こうした違いが理由のひとつです。

まずは精製について知る前に、珈琲の実である「コーヒーチェリー」の構造を簡単に見てみます。

チェリーの構造

コーヒーチェリーは外側から、

外果皮 → 果肉 → ミューシレージ → パーチメント → シルバースキン → 生豆

というような構造になっています。

私たちが普段焙煎している「珈琲豆」は、この果実の中にある種子の部分です。

精製の種類

収穫されたコーヒーチェリーから、最終的に「生豆」を取り出していく一連の加工を「精製」と呼びます。

精製方法にはいくつかありますが、まず代表的なものとして、

非水洗式(ナチュラル)
水洗式(ウォッシュト)

の2つを紹介します。

非水洗式(ナチュラル)

収穫したコーヒーチェリーを、果実のまま乾燥させる方法です。

イメージとしては、ブドウを干してレーズンにするような感じです。

十分に乾燥させたあと、乾燥した果皮や果肉、パーチメントなどを取り除き、生豆の状態にしていきます。

水洗式(ウォッシュト)

収穫したチェリーから、まず果皮や果肉を取り除きます。

その後、種子の周りに残っているミューシレージを発酵や洗浄などによって取り除き、パーチメントに包まれた状態で乾燥させます。

十分に乾燥したら、最後にパーチメントを取り除き、生豆の状態にします。

かなり簡単に覚えるのであれば、

ナチュラル=果実のまま乾燥させる
ウォッシュト=果肉などを除去してから乾燥させる

という違いから覚えると分かりやすいと思います。

乾燥後の生豆は、おおよそ11〜12%程度の水分量まで乾燥させるのが一般的です。

このほかにも、ハニーやパルプドナチュラル、スマトラ式など、さまざまな精製方法があります。

選別

生豆になった珈琲は、輸出されるまでにさまざまな方法で選別されます。

もちろん選別は、コストや商品規格などによって様々です。

代表的なものには、

スクリーン選別
豆の大きさによって分ける方法。

比重選別
豆の重さや密度の違いを利用して分ける方法。

色彩選別
光学センサーなどを使い、豆の色や外観によって分ける方法。

などがあります。

さらに、人の目と手によって欠点豆などを取り除く「ハンドピック」が行われることもあります。

こうした工程を経て、生産地のコーヒーチェリーは、私たちがよく目にする「生豆」の状態になり、世界各地へ輸出されていきます。